2018年6月17日日曜日

保和苑の紫陽花 ~AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED レビュー(後編2)~

関東地方も梅雨に入ってしまいましたが、紫陽花はこんな季節に彩りを与えてくれます。

という訳で28mm f/1.4Eレンズレビューの後編その2は紫陽花を主要被写体に選んでみました。


・Nikon D850・AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
・1/60sec f/8・ISO100・水戸市

絞りがf/8なのでパンフォーカスとまではいきませんが、割と広い範囲にピントが合っていように見えます。

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必要に応じてご利用いただければと思います。




・Nikon D850・AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
・1/160sec f/8・ISO100・水戸市

広角レンズを使った風景写真は被写界深度を深くしようとして絞りがちですが、この作例のように背景の柵と民家がちょっと不要に感じる場合が多々あります。



・Nikon D850・AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
・1/2500sec f/2・ISO100・水戸市

こちらの作例のように被写界深度を浅くすれば、柵や民家があるなんて言われなければ分かりません。

広角レンズでありながら、望遠レンズのように背景を整理して主要被写体を浮き立たせることができるという例です。



・Nikon D850・AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
・1/800sec f/2 -1.0段補正・ISO100・水戸市

このように被写体との距離が近く背景が遠い場合は、絞りを開けることで広角28mmで撮ったとは思えない仕上がりになります。

大口径広角レンズは表現の幅を広げてくれます。



・Nikon D850・AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
・1/60sec f/8 -1.0段補正・ISO100・水戸市

マイナス補正をかけることにより、背景である杉の木のトーンを落としたので、浅い被写界深度の助けを借りなくても十分紫陽花が引き立っていたのでf/8まで絞ってみました。

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全体的な感想としては、夕景・夜景・逆光など光の条件が悪くても安心してカメラとレンズに任せて撮影できるということが分かりました。

また開放F値が明るいので、広角レンズでありながら浅い被写界深度を活用した表現が可能など、単焦点レンズなのに色々と楽しめる要素が詰まっています。

このレンズはD850と合わせると1.6kg少々と決して軽くはありませんが、とても楽しく安心してシャッターを切れる組み合わせだと思います。

28mmという画角は、24mmほど遠近感が無いためインパクトに欠け、35mmのような標準レンズに近い雰囲気もなく中途半端で使いにくいと感じる方が多いようです。

そのためでしょうか、ネット上のこのレンズのレビューがあまり投稿されていません。

しかし、50mmや35mmよりも画角が広いため周辺状況もある程度含めた描写が可能で、24mmのような広がりが無い分、主要被写体が曖昧になりにくい絶妙な焦点距離だと思います。

2018年6月の購入時点の実売価格が約17万円(底値だったかもしれませんが,,,)と決して安くはありませんが、なにせ60万円もするカールツァイスのOtus 1.4/28に匹敵する描写性能ということらしいので、コストパフォーマンスは極めて高いと言えるのではないでしょうか。



ブログ内の関連リンク
AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED レビュー(前編)
都心の造景 ~AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED レビュー(後編1)~
・保和苑の紫陽花 ~AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED レビュー(後編2)~
森の実験室 ~AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED レビュー(後編3)~
夜のみなとみらい ~AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED レビュー(後編4)~
柏尾川 ~AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED レビュー(後編5)~

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