2022年5月21日土曜日

森の中に咲いたツツジの花びら

・Nikon D850・AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
・18mm・1/160sec f/4・ISO140・補正 -1.0・茨城県日立市


暗い背景にきれいなツツジの花が映えます。



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2022年5月8日日曜日

AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED レビュー

動作テストを兼ねて近所を散歩してきました。

・18mm・1/800sec f/8・ISO100・茨城県日立市

広角レンズは、雲や海岸線、立木など放射状に配置して、より奥行感を強調させると気持ちのいい写真が撮れます。

今回はテスト撮影なので被写体の選定など適当ですが、本来は撮りたい主題を手前に配置するなど構図を工夫しないと、何が撮りたかったのか意味不明な写真になりがちなので注意が必要です。



撮影機材:Nikon D850+18-35mm f/3.5-4.5G

今回の主な撮影データです。
・露出:絞り優先オート
・ピクチャーコントロール:オート
・アクティブDライティング:弱め
・ホワイトバランス:オート(標準)
・ヴィネットコントロール:標準
・自動ゆがみ補正:ON


他の方もレビューで書かれていますが、このレンズは軽いのとインナーズームなのでどの焦点距離でもレンズ全長が変わらないのが気に入りました。

各焦点距離の写り具合をテストしてみたので並べてみます。

35mm 35mmは肉眼で見た感じとほぼ同じで、素直な描写ではありますが、平凡な写真にならないよう注意が必要です。


28mm 28mmも肉眼で見た感じに近いのですが、何かに注目するのではなく、どちらかというぼんやり眺めているときの視野角に近いかと思います。


24mm 24mmあたりから遠近感が強調されはじめます。実際の見え具合とは異なりますが、その場の雄大な雰囲気を表現したい時など、使って楽しい画角です。


20mm このような作例ですと、20mmは写る範囲が若干広がった程度にしか見えませんが、被写体やポジション、アングルの工夫次第で非現実的なほどのパースを効かせた描写が可能になります。
まさに超広角と言ってもよいかと思います。


18mm 超広角マニアの方にとってはまだまだ物足りないかもしれませんが、18mmになるともはや現実とは異なる世界観を表現可能となります。
一方で被写体やアングル次第では平凡な写真に仕上げることも可能ではあります。


以上の各焦点距離はすべてF8で撮ってみました。
エース級の単焦点レンズのように隅々までカリカリのシャープというわけにはいきませんが、十分な解像感があります。


・35mm・1/800sec f/8・ISO100・茨城県日立市

構図的にはもう少し引き寄せたいところですが、35mmだとこの程度が限界でした。
波しぶきの感じや手前の消波ブロックの質感などよく描写できていると思います。



・18mm・1/50sec f/8・ISO100・茨城県日立市

場所は変わって近所の神社です。
撮りたかったのは神社の鳥居ではなく、陽の光があたった鮮やかな緑の葉っぱなのですがいかがでしょう。

放射線構図とすることで写真を見る人の視線を誘導する効果があります。
薄暗い神社の様子や人影などが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが...笑


・24mm・1/50sec f/5.6・ISO640・補正 -1.0・茨城県日立市

神社内にはきれいな湧き水があります。
この神社、縁結びの神様でパワースポットらしいです。

アクティブDライティングを使うと明るめに仕上がる傾向にあるようなので、あえて薄暗い雰囲気を出したい場合は露出をマイナス補正かけます。
アクティブDライティングを使わない設定で撮影してしまうと、後からCapture NX-DでアクティブDライティングの設定を変えられないらしいので。



・18mm・1/40sec f/5.6・ISO140・補正 -1.0・茨城県日立市

薄暗い樹々の中でも、見上げれば緑の葉っぱに陽が当たって印象的です。
こちらもマイナス補正をかけています。



取り急ぎのテスト撮影でしたが、特に動作上の問題はなさそうでした。
レンズ外観もとてもきれいで、前オーナーの方は大切に使っていたのか、何かの事情であまり使用せずに手放したのか分かりませんが、大切に使っていきたいと思います。
マウント径が小さいFマウントは、特にフルサイズでの広角系が苦手らしいですが、廉価版のレンズでも妥協しないNikonの高い技術力を感じました。



レンズレビューとは話が少しそれますが、レフレックスカメラの光学ファインダーを覗きながらの撮影は、やはり心地よいものを感じました。
半日少々の撮影でしたが、バッテリーはひと目盛りも減っておらず、ミラーレスカメラと比較して安心感が段違いでした。



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AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED【中古】開封

Nikonも開発の軸足をミラーレスに移行しましたね。
分かっていたこととは言え、多くのFマウントレンズがラインナップから外れてしまい、ちょっと寂しさを感じます。
今回レビューをお届けするAF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDレンズも旧製品となってしまいました。


このレンズは、マップカメラさんで中古品(元箱/説明書無しの美品)を購入したものです。
良品寄りの美品ということでしょうか、良品との価格差は数千円程度だったので、新品価格の半額少々で買うことができました。

ところで、みなさんはミラーレスへの移行はお済みでしょうか。
私はマイクロフォーサーズと併用して、現在ミラーレスの使い心地などお試し中です。
今のところ、それぞれ一長一短あるなぁというのが正直な感想です。

主な被写体が風景なので被写界深度を稼げるマイクロフォーサーズの方が良さそうにも思えます。
これはミラーレスというよりもセンサーサイズの問題なのですが。
ただ、私の場合は撮影時に構図を考えるために、あーでもないこーでもないとファインダー越しに確認する時間が長いということに気づきました。
個人的には、バッテリー消費の心配がいらない光学ファインダーの方が精神衛生上良いようです。

1グラムでも軽量化したい登山時はマイクロフォーサーズを使うとしても、その他の撮影時は当面レフ機のお世話になりそうです。
ということで、手持ちのレフ機用高倍率ズームで不足気味の広角側を補うために18-35mmを追加購入しました。



ではさっそくですが、開封の儀にいってみたいと思います。

マップカメラさんは梱包が丁寧という噂ですが...


専用箱の中は上下でしっかり挟み込む仕切りが入っていました。


緩衝材プチプチに包まれたレンズポーチの中には、さらにプチプチに包まれたレンズが...


レンズ直径に差がある部分には、さらにプチプチが...
ついでにレンズとフードの隙間にもプチプチ...


ようやくレンズが姿を現わしました。
ご覧の通り、純正元箱以上の厳重さではないかと思います。
マップカメラさんのコメントでは「外観に僅かなスレ箇所あり」とのことでしたが、スレ箇所がどれなのかさっぱりわかりませんでした。
つまり、素人目には新品同様に見えましたということです。笑



ところで、元箱付きのものの方が程度が良い傾向にあるという書き込みをどこかで見たような気がしますが、みなさんはどうお感じでしょうか。
箱を取っておくようなユーザーさんは、レンズの扱いも丁寧だということでしょうか。

私が買おうと思った時には、美品は残り1点で、元箱無しのものだったので選びようがありませんでした。
また入荷するかもしれませんが、ほしい時が買い時ということで、ポチっとさせていただきました。



保護フィルターは、たまたま手元に余っていたKenkoのUV L41を装着しました。
フィルター径が28-300mmと同じ77mmなのでC-PLなど共通で使えるのが助かります。



D850に装着してみました。
18mmスタートなので超広角ズームと言っていいとは思いますが、少々暗めの可変解放F値と相まってその分前玉が小型となり、先端にフィルターを装着できるのがいいですね。



大きさ的にはf/1.8クラスの単焦点レンズと同じか、やや大きいぐらいでしょうか。
軽いし、焦点距離を変えても全長が変わらないので、今後は常時装着レンズになりそうです。
焦点距離指標は、18、24、28、35です。



20mmの指標がないので、おおよその位置を掲載しておきます。
それと、開放F値可変のズームレンズなのでお約束のF値変化をお届けします。

・18:3.5
・20:3.8
・24:4
・28:4.5
・35:4.5

まあ、こんなもんですかね。
4.5通しのズームだと思って使います。

日中屋外だと結局5.6か8を多用するので、星空でも撮らない限り解放F値にはこだわりません。
広角なのにふわトロのボケ味を出したいとなったら、エース級の単焦点28mm f/1.4Eを持っているので、そちらにお任せします。



このレンズはインナーズームで全長が変わらないのですが、前玉の動きをお伝えしておきます。
18mm:
 前玉は最も先端に繰り出された状態です。
 広角端なのでフートもこの位置に合わせてあるものと思われます。

20mm:
 分かりにくいと思いますが、前玉は少しだけ奥に移動しました。

24mm:
 さらに少しだけ奥に移動しました。

28mm:
 同様に、望遠端に向かうに従い前玉は奥に移動しました。
 完璧ではないでしょうが、フード効果はプラスに作用するものと思われます。

35mm:
 ただし最も望遠となる35mmでは、20mm付近と同じぐらいの位置まで繰り出されます。
 望遠端ではフード効果が薄れると思うので注意が必要です。



これで、18-35mm(左)と28-300mm(右)のダブルズーム体制が整いました。
このように、広角ズームと高倍率ズームを組み合わせて使っているのは少数派でしょうかね?
特にD850のような高性能レンズを要求するような高画素機で使っている方はほとんどいないのではないでしょうか。

どちらのレンズもナノクリスタルレンズでないし、開放F値も可変ですが、この2本で18mmから300mmまでカバーできます。
残念なのは、どちらも旧製品になってしまったということでしょうか。
それに世の流れはミラーレスですから、いまさらFマウントレンズを検討しようという方は、あまりいらっしゃらないでしょうね。



おや、開封と装着でずいぶん長くなってしまったので、動作テストの画像は後日、別記事で投稿することにします。



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