2004年4月16日金曜日

月の撮影

月の写真の撮り方です。

風景の中に月を入れるというよりも、いわゆる天体写真レベルの月面そのものの写真を撮るにはどうしたらよいかという実験です。
(2003年9月14日の記事で使用した写真の撮影方法です)

撮影機材について
月は使用レンズ焦点距離の1/110の大きさ(銀塩フィルムベースで)に結像すると言われています。この実験では、70-200mmの望遠ズームレンズに2倍のテレコンバーターを装着し400mmとして使用しました。

この場合、銀塩フィルム上では約3.6mmの大きさとなります。

なんだ小さいじゃないかと思われるかもしれませんが、下の写真をご覧の通り、クレーターが分かるほど大きく写すことができました。これはデジタル一眼レフで撮影したことによる600万画素クラスの解像度のおかげとも言えるかもしれません。

もっとも、銀塩フィルムの解像度も高いのでちゃんとクレーターまで写せるはずです。(解像度の変更はせずピクセル等倍のまま450×450にカット)

・カメラ:Nikon D100
・レンズ:SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX HSM + SIGMA APO TELE CONVERTRT 2x EX
・感度:ISO200
・シャッター速度:1/500sec
・絞り:F5.6
・撮影モード:RAW・AWB


参考までにAF-S Zoom-Nikkor 24-85mm f/3.5-4.5Gの85mm側を使って撮ったのが下の写真です。

残念ならがクレーターまでは分かりませんが月面の雰囲気が撮影できています。

こちらは銀塩フィルム上ではなんと0.77mm程度と大変小さいものですが、それでもここまで解像することが分かりました。(解像度の変更はせずピクセル等倍のまま128×128にカット)


機材の結論として言えることは、雰囲気だけ撮影するなら普段使っている標準ズームで十分撮影可能ということです。天体写真風を狙った撮影でも200mmから400mm程度の望遠レンズがあれば撮影可能ということです。

露出について
撮影してみると分かりますが、多分割評価測光では月そのものが露出オーバーとなってしまいます。

通常白い物体は、グレーの物体が白くなるほど明るいと判断し露出を抑えるものですが、極端に明るい場合は無視されます。

では、露出はどう決めたらよいかというと、そこは撮影結果がすぐ分かるデジカメ。マニュアルモードに設定し、絞りはF5.6固定とし、シャッター速度をいろいろ変えてみます。その結果、1/500sec、F5.6が良さそうでした。スポット測光に切り替えて測ってみると0.5段ほどアンダーとなっていました。

デジタル画像の場合、真っ白に飛んでしまった画像は救済できませんから、ややアンダーを狙うのがよいでしょう。

焦点距離にもよりますが、1/500secなら手持ち撮影できそうです。そこで24-85mmのテレ側で手持ち撮影したのが上の写真というわけなのです。

おまけ
ここでの話は月面の撮影ですが、ついでに火星も撮影してみました。

地球に大接近ということでしたが、さすがに400mm程度の焦点距離では無理でした。

800mmぐらいあればなんとなく火星かなという雰囲気が撮れそうです。それ以上の大きさで撮影したい場合は、スポッティングスコープや本格的な天体望遠鏡の出番となるのでしょうね。(解像度の変更はせずピクセル等倍のまま128×128にカット)


2004年4月3日土曜日

菜の花畑

・Nikon D100・AF-S Zoom Nikkor 24-85mm F3.5-4.5G
・24mm(36mm)・1/180sec f/8・ISO200・横浜市

春の訪れとともに野山が色付いてきます。

満開の桜を見ることができるのは一瞬ですが、他にも春を感じさせる草花はたくさんあります。

菜の花も春の代表的な花ですね。



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